コラム
ここではプロの家庭教師パートナーの講師陣による勉強についての事柄や、その他生徒・ご家庭に役立つ情報等を紹介していきます。
今後の勉強・学校生活に是非役立ててみてください。
春は勉強する絶好のチャンス!
こんにちは。春休みも中盤を迎え、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
最近では公立の学校でも春休みの課題を出すところが増えてきているようですね。課題ははかどっていますか?
ところで、この春休みをはさむ3月から5・6月にかけては、実は絶好の勉強するチャンスなのです。
どの学校も2月末までに学年末テストを終えたことと思います。ということは3学期制の学校では5月まで、2学期制の学校では6月まで定期テストがないということになります。
3か月~4か月も定期テストがないというのはこの時期だけです。この時期を有効活用しない手はありません。
私の担当する生徒のうち、来年度から受験学年に進級する生徒は3月から受験に必要な科目の対策に入りました。まだ受験学年でない学年に進級する生徒は3月から春休みにかけて弱点を克服するために学校の授業で分からなかったことを重点的に復習した上で、新学年の内容を先取り学習して、新学年での好スタートを切れるようにしています。
このように3月から春休み、そして4月から5・6月は弱点補強や自分のしたい勉強をするには絶好の機会となります。
これは通常の学校での学習に限らず各種検定試験対策にとっても言えることです。
英検を例にとってみると英検の1次試験は毎年6月10月1月の年3回行われます。10月の試験や1月の試験は定期テストなどにはさまれて思うような対策をしにくくなりますが、6月の試験については3月あるいは春休みから、つまり定期テストのない時期からコツコツと準備をすれば余裕をもって備えることができます。
特に高校受験を控えた中3生は1月の試験は合格しても高校に送られる調査書への記載に間に合わないため、10月の試験までに合格しなければなりません。さらに大学受験でAO入試や推薦入試を考えている高3受験生は11月前後に入試があるため10月の試験に合格しても調査書の記載に間に合わないため、6月の試験での合格が必須となります。
それだけ6月の検定試験に向けて対策を立てることが重要になってきます。
春は勉強にとって重要な時期となります。新学年で好スタートを切れるように今一度自身の学習スタイルを振り返ってみてはいかがでしょうか。
「新しい単語との出会いを大切に」
私は今まで数多くの生徒に英語を指導してきました。生徒さんたちが英語を学ぶ上で最も苦労するものの1つに単語や熟語などの「暗記」が挙げられます。それは単語や熟語を覚える作業が地味で時間のかかるものだからです。もし、仮に中学1年生から英語を学び始めたとして、高校卒業までにみなさんは簡単なものを含めて5,000~6,000語もの単語に出会うことになるでしょう。これを聞くと「多すぎる!」「無理だ!」と思う人もいるかもしれません。しかし「英語を学ぶということは1つの言語を学ぶということ」なのです。もしあなたが受験を考え、センターレベルの英文を読むことを考えているのであれば、これだけの量の単語や熟語を身につけるということは避けては通れないことなのです。
そこで私が皆さんに英語を学ぶ上で心がけてもらいたいことは「新しい単語との出会いを大切に」ということです。もし、英文を読んでいて知らない単語を見つけた時は必ずチェックしてください。意味や用法などを調べて、ノートに残して下さい。もしわからない単語をそのまま見過ごし、わからないままにしてしまったら、せっかくの出会いが無駄なものになってしまいます。初めのうちは知らない単語ばかりで大変かもしれませんが、これを続けていくと確実にボキャブラリーが増え、スムーズに読み進めることができるようになるでしょう。そしてボキャブラリーが増え、知らない単語が減っていくと、知らない単語に出会った時、「やった、新しい単語だ!!」と、単語との出会いに喜べるようになっているかもしれません。
単語や熟語を覚えるのは地味で大変時間のかかる作業です。しかし、英語を勉強する上ではかかせないものです。試験前に短期間で膨大な量を覚えようとすると、それらの単語は試験が終わった瞬間から抜け落ちていくでしょう。日頃から新しく出会う単語をコツコツ覚えていくことで、その単語はしっかり自分のものとなります。「単語との出会い」を大切にして英語を勉強していきましょう!
中学生のみなさんへ、沖縄県の県立高校入試について ~ばかにできない内申点~
沖縄県では県立高校の入試の合格判定が試験当日の得点と3年間の内申点(学校の成績)で決定されます。その配分がおおよその高校で5対5、試験の点数を重視する高校であっても6対4です。半分は学校の成績を見るということですね。しかも3年間の成績で判断されます。 ということは入学した年の1年生の成績も高校入試の判断基準とされてしまうのです。受験勉強は3年生になってから、と考えて、1、2年の学業を疎かにしてしまうと、いざ受験の年になって志望校の合格基準を調べてみると、内申点が足りない、ということになることも少なくありません。
内申点が足りないと、試験当日でどんなに高得点を出しても合格は厳しいということになってしまいます。
では、新一年生は中学に入学したばかりの今の時期から高校入試の受験勉強を始めないといけないのか?
いえ、決してそういうわけではありません。
中学校に入学してから色々とやりたいことを楽しみにしていたみなさんは多いと思います。 部活動や課外活動もその1つでしょう。もちろん中学生活は勉強だけではありません。自分のやりたいことも大いに楽しみ、充実した中学生活を送りましょう。
その中で学校の成績を上げるにはどうしたらよいのでしょう。それは中学から始まる中間テストや期末テストなどの定期テストで良い点数を取ることも大切ですが、出席率や授業態度を良くする、宿題や課題プリントなどの提出物をしっかり出すということです。つまり当たり前のことをちゃんとやる!ということです(笑)
そうすれば定期テストでよっぽど悪い点数をとらない限り、5段階評価の1や2を取ることはないと思います。苦手な教科でも3は取れるように頑張りましょう。 英語検定などの資格取得も合格判定に有利にはたらきます。
また、この4月から2年生、3年生になったみなさんはどうすれば良いのでしょうか。昨年度までの成績はもう変わりようがありませんので、これから成績を一つでも上げるようにしていきましょう。 現時点での自分の第I一志望校の合格基準を調べてみるのも良いですね。後、どれだけ成績を上げれば良いのか、はっきりとした目標ができ、今後の勉強意欲に繋がると思います。
どの学年も4月がスタートです。この時期にしっかりした目標を立て、悔いの残らない一年にしてください!応援しています。
中学受験その前に
新年度を迎え、子供たちにおいては新しい教室、友達に慣れてきた頃だと思います。
そして、中学受験を考えてみようと塾や通信教育などの情報収集を行っている父母の方もいらっしゃることだと思います。
私達、家庭教師は毎年、新小学5・6年生、そして夏以降、ラストスパートという形で指導させていただく機会を多くいただいております。
中学受験において家庭教師を選択いただく理由、その中で最も多いものが「塾で成績が上がらず、今のままでは志望校への合格が難しい」とのことです。
ではなぜ成績が上がらないのでしょうか?
理由は以下
- 授業で何ページのどこを解説しているのかわからない。
- 宿題ができないため、授業中させられる。または復習分野のみさせられている。
- 授業を聞いていない、受験する意欲が本人にない。
- 授業は真面目に聞いているが何をしているのかわからない(基礎学力不足)
などであり、中学受験、塾に通わせる以前に問題があると考えられますし、もちろん優秀な子供たちも沢山いることも事実です。
では中学受験を考える前にどのような事ができるようになっていれば良いのでしょうか?
- 鉛筆や箸を正しく持ち、使用できる。
- ひらがなや、カタカナ、漢字等、書き順が定まっているものを正しく暗記することができている。
- 規則正しい生活をし、朝一人で起きることができる。
- 夏休みなど、大量の課題を含む学校の宿題を一人で計画的に優先順位を設けて片付けることができ、提出期限を守ることができる。
- 家庭内ルール(テレビやゲームの時間、門限など)を守ることができる。
- 身の回りの整理整頓、ノート、プリントの管理ができる。
- 読書の習慣がある。
- 将来してみたい、なりたいなど周囲の意見ではなく、自分の意見を持っており、それに向かって何らかの努力を行っている。
以上、中学受験の勉強をするにあたり、十分な学力向上を見込むことができる条件を上げてみました。
これを見て気付く方もいらっしゃると思いますが、学力的なことよりも成長と共にできるようになる「当然のこと」が重要だということです。
勉強時間はどれくらい必要?
無理のない例を以下に示します。
毎日
- 小学1年・・・20分
- 小学2年・・・40分
- 小学3年・・・60分
- 小学4年・・・80分
- 小学5年・・・100分
- 小学6年・・・120分
を目安に宿題や読書とは別に家庭学習をしたとしましょう。
小学1年生~小学4年生終了までに7,300分(1,200時間強)
更に小学6年生まで上記の通り学習すると合計2,500時間強の家庭学習が可能となります。
塾では小学5年、6年、合計2,000~3,000時間を目標にしているところが多く、平日3日×2時間、土日合計20時間、週26時間、2年で約100週26×100=2,600時間(もちろん夏休みや、冬休みなどで更に時間が増えます)
このようなスケジュールで2年間を過ごすことになります。
更に宿題により家庭学習時間が必要となり、いきなり中学受験をさせられる形で塾に通う子供にとっては大きなストレスになりかねません。そして、前述したような問題が起こり、成績の停滞や、低下が起こるというわけです。
時間だけ見てみると、小さい頃からの小さな努力の積み重ねがあれば、自宅学習のみでも十分な学習時間の確保ができることがわかります。
そして、その小さな努力があれば、塾で大きなつまづきになる可能性を抑えることができるのではないでしょうか。
中学受験を扱う塾での小学5,6年生の内容は小学1年生から行うことは難しくする必要はありません。
小学校の指導範囲をその都度、ゆっくりと復習し、確実に知識を定着させていくことで、中学受験、志望校合格が見えてくるのではないでしょうか。