コラム
ここではプロの家庭教師パートナーの講師陣による勉強についての事柄や、その他生徒・ご家庭に役立つ情報等を紹介していきます。
今後の勉強・学校生活に是非役立ててみてください。
問題集・参考書の購入時期
問題集・参考書の購入時期
平成の時代も終わりが見え、新たに令和となる今年。10連休という大型連休があり、「どのように休暇を過ごすか?」ということで悩まれている方も多いと思います。
多くの中学校・高等学校では連休明けに中間テストが予定されています。しかし中間テストを断念し、1学期は期末テストのみという学校も一部あるようです。
勉強する際、多くの学生は問題集や参考書を使用しています。使用しやすいのは、教科書準拠の問題集でしょう。問題集を隅から隅までテスト範囲を3往復位すれば、公立中学校では良い点数が取れると考えられます。また公立高校・私立中学・私立高校では学校指定の問題集をすることや配付プリントを確実にこなすことで安定して得点をとることが可能になることでしょう。
しかし受験対策は簡単ではありません。大型書店に入ると参考書・問題集のコーナーには非常に多くの種類の本が並んでいます。どの問題集・参考書を購入したらよいのか非常に迷うことでしょう。私も毎年改定される問題集・参考書を実際に手に取り吟味していますが、新テスト対策用を今購入すべきか迷っています。
ではいつが購入すべき時期なのでしょうか?沖縄にも大型書店ができ、またネットで注文が可能なこの時代。いつ購入しても同じだと思っていませんか?実際は違います。本は売れれば売れるほど増版されます。新書でさえ、みんなが使用する人気の教材はすぐ増版され、巻末を見ると難解増版されたかわかります。また増版するたびに修正されよりよいものになっていきます。よって以前からあるベストセラーといえる問題集・参考書はすぐに購入してもよいでしょう。しかし新書に関しては少し様子を見て周りの反応を見てから購入してはいかがでしょうか。
そこで連休を利用して大型書店でじっくり本を観察してみてはいかgでしょうか?今年受験する生徒のみなさんは、ロングセラー商品でよいと思います。自分に合った難度のものをじっくり観察してから購入してください。友達が使っているからなどの理由で購入してしまうと、結局使わずじまいなんてことになりかねません。
新テストを受験される学年のみなさん、焦って購入する前にじっくり購入しようとしている本を観察してみてください。それは本当に今すぐ必要ですか?本当にあなたにあっていますか?焦らず、まずは受験する大学の要綱を確認して、どの受験方法を使用するのか考えてみてください。もしかしたら購入しようとしているその参考書・問題集は必要ないかもしれませんよ。
新しい時代に生きるあなたたちに豊かな生活がおとずれますように。
大学入試の英語が変わる
大学入試の英語が変わる⁉
みなさんは2020年度から今までの大学入試センター試験に代わって新しい試験が実施されることは知っていますか。その新しい試験は「大学入学共通テスト」といいます。従来の試験では全教科全問マークシート方式を採用していましたが、この新しい試験ではマークシート方式に加えて記述問題が組み込まれます。
全教科様々な変化がみられることになると思いますが、ここでは「英語の試験」についてお話したいと思います。英語の試験には大きな変化が2つあります。
英語を話せない・書けないと合格できない!?
従来の英語の試験では、「読む力Reading」と「聞く力 Listening」の二つの技能の力が問われてきました。しかし、新しい試験ではこの2つの技能に加え、「話すSpeaking」と「書く力Writing」が要求されます。
センター試験では、文章を読み、問いに適した答えを選択するリーディング問題、そして英語で聞かれた問いに適した答えを選択するリスニング問題が出題されています。つまりセンター試験で高得点を取りたければ、英文を読むことができ、英文を聴き取れさえすればよいのです。しかし新試験では、ライティング問題、スピーキング問題が出題されます。例えば、ライティング問題だと、あるテーマに対して自分の意見を500ワードで作文(もちろん英作文です)し、スピーキング問題ではある意見に対しての自分の考えや感想をのべなければなりません(もちろん英語での回答です)。つまり、今までのセンター試験対策の勉強方法だと不十分だということです。
英語の試験は当日受ける必要がない!?
新試験では、上記で述べた4つの技能を問う共通テストが実施されますが、その代わりに民間で行われる4技能のスキルを問う資格・検定試験のスコアの提出ができ、それにより試験の合否を判断できるようになります「英語外部検定試験」。つまり、入学試験本番の日に試験を受けなくても、それ以前に実用英語技能検定(英検)、TEAP、TOEFLなどの民間試験を受け、大学の求めるスコアを取得していればいいということです。
すでに早稲田大学や上智大学などはこの4技能の資格・検定のスコアを提出することで外国語の試験が免除される制度を始めています。2020年度の段階では共通テストか民間検定試験かを選択できますが、2024年度以降は完全に英語の共通テストはなくなり、民間検定試験のスコアの提出が必須になると言われています。
この英語の大学入試における変化により、現在(2018年度)の高校一年生以降のみなさんは今までの勉強方法、受験方法を大幅に変える必要がでてきます。今後、学校や学習塾などの授業でも、ライティングやスピーキングなども取り入れられるようになるでしょう。 この「読む力Reading」「聞く力 Listening」に加え「話すSpeaking」「書く力Writing」の4技能を身につけることで、みなさんは「実用的な英語力」を身につけることができるでしょう。はっきり言って、これまで以上に英語が大変な教科になると考えられます。しかしこの能力はこれからの国際社会において大いに役立ちます。大変ですが頑張っていきましょう。
高校受験と中学生活
2018年度高校受験について
沖縄県立高校受験において、内申点は必要不可欠の要素であります。これに対して中学1・2年生の多くは、「3年生から頑張れば間に合う」と考えていることでしょう。しかし現実はそう甘くはありません。2018年度沖縄県県立高校の最終志願倍率を見てみましょう。4kと呼ばれる、開邦・球陽・向陽・那覇国際高校の倍率は順に1.09倍・1.14倍・1.13倍・1.16倍となっていました。そして中堅人気校も1倍以上となっているところが多く、入試本番の点数のみでは合格が容易ではないことが伺えます。
実際に当塾において中学1年生から来塾されるかたでも、受験を意識した取り組みが出来る生徒は極小数です。定期テスト対策や検定対策でいっぱいとなっている現実があります。そして受験直前半年で精いっぱい努力をさせ、何とか合格へ結びつける形になってしまっています。2018年度において当塾では概ね全員を第一志望(倍率1倍以上の高校)へ通すことが出来ました。一部第一志望は叶わなかったものの、2次募集に回ることがなかったことは生徒各自が全力でテストにのぞんでくれた結果だと言えます。これは、生徒一人ひとりが自覚をもって自習に来塾したことや、積極的に講師に質問できる能力を有していたからだと考えています。
また近年の県内高校入試では、内申点の比重が大きくなっているように感じられます。以前と変わりなく内申は200点満点ではありますが、本番で点数を相当とっても内申の壁に阻まれ合格が出来ない場合がかなり見受けられます。
部活に行事で勉強時間の確保が難しいという中学生の状況はもちろん理解しています。しかし、もし不合格の可能性がある学校に進学を希望するのであれば、何が一番の優先事項なのかを考えてみてください。沖縄県では内申無くして上位校・人気校に進学することは厳しいのです。もちろんチャレンジすることも大切ではありますが、チャレンジにならないよう事前に準備できるのであればそれに越したことはないのです。
私たちは万全の状態で生徒を入試に送り出したいと考えております。それには時間が必要です。生徒に対し的確なプランを立てるためには、より早い時期から、そしてより詳細な情報を知ることが必要なのです。
年度初めの4月、塾や習い事を新しく始める方が多いと思います。趣味を極めることも大切ではあります。しかし受験を控えている中学生・高校生の皆様、是非自分の内申や課外活動記録を見直してみてください。あなたの希望する進学先に今の状況で十分かどうかを。
後悔することは誰にでも出来ることです。近い将来後悔しないために必要な決断を。そして皆様にとって輝かしい未来が来るよう私たちは微力ながらお手伝いさせていただけたらと思います。
「模試」って本当に必要?
中学3年生の高校受験を控えたみなさん! プレ入試や県模試を受けている、または受ける予定はありますか? 「そんなの聞いたことがない」、という人もいるでしょうか? これらは「模擬試験」と呼ばれるものです。模擬試験には中学受験や大学受験に向けたものもありますが、今回は高校受験の為の模擬試験についてお話したいと思います。
模擬試験(以下、模試)とはその名の通り入学試験の前に受験生が受けることのできる模擬の試験です。教科や時間なども入学試験と同じように設定し、本番と同じような状況で受けることができます。 私が受験生、またはこれから受験をする生徒を指導するときにはいつでも彼らに必ずこう言います。 「模試は必ず受けること!!」 生徒の中には「長い時間拘束されたくない」 「緊張するからいやだ」 「面倒くさい」といい、模試を受けることを嫌がる生徒がいます。しかし私はそれでも次の理由から必ず受けさせます。
① 自分の現在の力を知ることができる! (模試の得点数から、その模試を受けた時点での自分の力を知ることができます。国語・数学・英語・理科・社会の一教科60点、五教科300点満点のテストを受けます。結果は開示され、得点だけでなく、全体の平均点や偏差値などを知ることができます。また単元別の得点率などもあるのでこれにより細かく苦手な単元を知ることができます。自分の苦手を知ることはそれを克服することにつながります。)
② 志望校への合格可能性を知ることができる!(模試を受ける時点での内申点と試験の得点から出される偏差値から志望校への合格可能性を、A判定、B判定というように判定されます。沖縄県の高校入試では内申点と偏差値は5:5で合格の判定がされます。)
③ 本番と同じような状況で試験を受けることができる!(本番は慣れない場所で、周りは知らない生徒たちに囲まれ受験することになります。そのような状況では普段の力がなかなか発揮できない生徒もいると思います。模試でそういう環境に慣れておくことで緊張は軽くなり、本来の力を発揮しやすくなります。)
どうですか? 模試の大切さは理解できたでしょうか? このような理由から、私は受験をする生徒は模試を必ず受けるべきだと考えます。 模試を受けることで、自分の現在の課題を知り、目標をたてることができ、また本番への心構えもでき、確実に合格に近づくことができるからです。 模試は学校によっては行わないところもありますが、学習塾などで簡単に受けることができます。志望高校合格のために皆さん、是非、模試を受けましょう!
いいね!はやる気アップのもと!
いいね!はやる気アップのもと!
SNSなどでいいね!をもらえると嬉しくなりますよね。自分のしたことがいろいろな人に認められたようでいい気分になりますし、なんだかやる気が出てくるものです。もっといいね!がほしくて、次の良い記事をアップしたくなります。これは子ども達にもあてはまります。勉強をさせるためには、やはり褒めることが一番です。勉強で褒められると、もう少し頑張ってみよう、と思うものです。
学校や塾のことを母親に任せきり、スポーツや習い事だけは面倒を見る、というお父様方も多いと思います。または褒め役と叱る役を分担しているという家庭も少なくないでしょう。このような状態ですと勉強に対して、日常的に褒めるのは片方だけということになりがちです。ですから、子供の勉強進度や出来るようになったことなどを両親で共有し、お父さんお母さん、どちらからも褒められるような環境を作り、褒める回数を増やしたいものです。どんな小さな事でもいいので、どんどん褒めてください。まずは褒めることをお父さんお母さんが意識し、習慣化しましょう。
とある調査では、「両親共に子どもの教育に関心が高い方が子どもの成績アップにつながる」という結果が出ています。関心を持ってもらえると子ども達は頑張りたくなります。関心を持っていることを伝えるには褒めることが効果的です。
褒める人は多ければ多いほど良いです。おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟姉妹にも勉強している内容や、出来るようになったことを伝えて、
おじいちゃん「こんな難しい漢字が書けるようになったのか、すごいね」
おばあちゃん「塾の宿題大変でしょう。よく頑張ったね」
お兄ちゃん 「旅人算のできるようになったのか。やるじゃん」
妹 「これって難しいのでしょ?にぃにぃすごい!」
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