高校受験と中学生活
2018年度高校受験について
沖縄県立高校受験において、内申点は必要不可欠の要素であります。これに対して中学1・2年生の多くは、「3年生から頑張れば間に合う」と考えていることでしょう。しかし現実はそう甘くはありません。2018年度沖縄県県立高校の最終志願倍率を見てみましょう。4kと呼ばれる、開邦・球陽・向陽・那覇国際高校の倍率は順に1.09倍・1.14倍・1.13倍・1.16倍となっていました。そして中堅人気校も1倍以上となっているところが多く、入試本番の点数のみでは合格が容易ではないことが伺えます。
実際に当塾において中学1年生から来塾されるかたでも、受験を意識した取り組みが出来る生徒は極小数です。定期テスト対策や検定対策でいっぱいとなっている現実があります。そして受験直前半年で精いっぱい努力をさせ、何とか合格へ結びつける形になってしまっています。2018年度において当塾では概ね全員を第一志望(倍率1倍以上の高校)へ通すことが出来ました。一部第一志望は叶わなかったものの、2次募集に回ることがなかったことは生徒各自が全力でテストにのぞんでくれた結果だと言えます。これは、生徒一人ひとりが自覚をもって自習に来塾したことや、積極的に講師に質問できる能力を有していたからだと考えています。
また近年の県内高校入試では、内申点の比重が大きくなっているように感じられます。以前と変わりなく内申は200点満点ではありますが、本番で点数を相当とっても内申の壁に阻まれ合格が出来ない場合がかなり見受けられます。
部活に行事で勉強時間の確保が難しいという中学生の状況はもちろん理解しています。しかし、もし不合格の可能性がある学校に進学を希望するのであれば、何が一番の優先事項なのかを考えてみてください。沖縄県では内申無くして上位校・人気校に進学することは厳しいのです。もちろんチャレンジすることも大切ではありますが、チャレンジにならないよう事前に準備できるのであればそれに越したことはないのです。
私たちは万全の状態で生徒を入試に送り出したいと考えております。それには時間が必要です。生徒に対し的確なプランを立てるためには、より早い時期から、そしてより詳細な情報を知ることが必要なのです。
年度初めの4月、塾や習い事を新しく始める方が多いと思います。趣味を極めることも大切ではあります。しかし受験を控えている中学生・高校生の皆様、是非自分の内申や課外活動記録を見直してみてください。あなたの希望する進学先に今の状況で十分かどうかを。
後悔することは誰にでも出来ることです。近い将来後悔しないために必要な決断を。そして皆様にとって輝かしい未来が来るよう私たちは微力ながらお手伝いさせていただけたらと思います。