沖縄の家庭教師・個別指導ならプロの家庭教師パートナー

家庭教師のご相談は098-894-2751までお気軽にお問合せください

11月の勉強

11月です。立冬の候、秋深まる季節です。体調管理にも気を配りましょう。受験生の皆さんにとって11月は何に手をつけていくのか、迷いが出てくる時期です。しっかりした目標、計画がなければ本格的な12月からの直前期に乗り遅れてしまいます。また、厳しいようですが、志望校の選択についても、もう一度考えてみましょう。

まず、11月からの学習において、共通テスト対策を本格的に始めなければいけませんが、共通テストと2次対策のどちらに重点を置くのかが、問題の1つです。共通テストでの仕上がりが8割以上できている人は、2次対策それ以外の人は、共通テスト対策ということになります。もちろん、2次対策中心の人も、共通テスト対策をやらなくていいという訳ではありません。

今回は、共通テスト対策についてお話しします。テーマは3つ。

第1に、対策の目的です。現在の自分と目標点(共通テスト)との差を知るつまり、どういう問題や分野に躓いているのかを知るということです。そして、その原因を分析し出てきた課題を克服することです。最後に、実践に生かす。例えば、時間配分の工夫、解答の順番の工夫、問題の傾向、特性を研究してきたことを生かすことです。

第2に、使用教材です。河合塾や駿台の共通テスト対策問題集、センター過去問(利用には注意が必要な教科があります)を使います。

第3に学習方法です。こちらが中心になるでしょう。

1. まず、共通テスト(模試)、センター試験過去問を5回分(目安の数字です)をやりましょう。時間を計り、制限時間内で解きましょう。

多くの生徒が、解いた後、答え合わせをして、間違えたところを見直す、まではやっています。しかし、それだけで終了してしまっては、いけないのです。間違えた問の分析を行いましょう。分析とは、まず、どのように考えて答えを導き出したか、を書き出しましょう。具体的には問題を解くに当たって、どの部分、言葉、文に着目し、どう判断したか、その時の根拠は何か、などです。それらを言語化するのです。

次に、解答、解説を参照し、どのように考えると正答を導き出せるのかを確認しますが、その時もそれぞれの根拠を押さえながらその筋道を書き出します。

ここで、自分が何故間違えたのかを理解できるはずです。例えば、知識が不足していた(公式、言葉(用語)の意味を覚えていなかった)、注意すべき点を見落としていた、判断を間違えた(間違えた理由)などです。できるだけ詳細に分析します。これも言語化します。この点があなたの克服すべきところです。ここを修正していかないとまた同じ間違いを繰り返します。これで、分析は終了しました。

2. 次に、もう一度間違えた問題を解き直していきます。その際、先程書き出した内容をすべて読みながら(音読の方がよい)解き直します。5~7回やりましょう。

3. 全ての問題を解いていきます。今度からは時間を短縮して解く練習です。少なくとも制限時間を10分~15分短くしていきましょう。その際も、勿論思考過程を大切にしながら進めます。

4. 最後に、まだ解いていなかった河合塾や駿台の問題で実戦練習です。共通テストパックなども利用するといいでしょう。こちらは、12月に入っていると思います。

また、理科社会が遅れている生徒も多くいます。これからの得点を伸ばすのは理科社会の方が早い人もいます。暗記が中心となるぶん、仕上げることも早くできるからです。全体のバランスを考えて取り組みましょう。

以上が共通テスト対策の内容です。駆け足で説明してきましたが、詳しくは塾の先生に尋ねてみてください。

最後に共通テストと通常の学習の配分についてつけ加えます。

まだ、8割に満たない生徒たちは基礎が完成していないものと考えた方がいいです。焦る気持ちもありますが、基本の学習を中心に据えるべきです。時間配分は、共通テスト対策が3、基本学習が7です。受験直前まで、この基本の学習から離れるべきではありません。

今月下旬には、新嘗祭があります。日本の伝統である秋の収穫に感謝を捧げる日です。
受験生の皆さんも新学年からの努力が実り、大きな収穫を得ることができるよう祈っています。

公開日:2021/11/05 19:54:52