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私の好きな数学は、私の人生を彩ってくれた

第1款 目 標
数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す.

これは公にされている数学の学習指導要領です。上記にある「次のとおり」については、知りたい人もそれ程いないと思うので割愛します。
以前、教室で生徒と定期テストの復習をしているときに、「この問題は習ってない。教えてくれてたら得点できたのに」と言われて、「教えたはずだ」「いや、習ってない」という冗談交じりの押し問答をしたことがあります。最終的には「そもそも習ったことが無いことを解くために数学があるんだ」という身も蓋もない極論で生徒を丸め込んだのですが、今思えばこれは数学という教科の理想でもあるのだなと思います。

「宇宙という書物は数学の言葉で書かれている」ガリレオガリレイ

教育番組に出演していた数学者が、「物事の考え方を学ぶことが数学」と言っていたのを受け売りにして、似たようなことを私も生徒に言っています。前人未到の壮大なプロジェクトを成功させるのも数学。対応マニュアルの無いトラブルを解決するのも数学。広い意味では、いつもより機嫌の悪いお母さんにパルコまで送ってもらう方法を考えるのも、好きな子にワザとそっけない態度を取るのも数学なのだから、教科書に載っている方程式くらいは解けたほうが良いと伝えているのです。

 「拘る」:1.些細なことにとらわれる。2.些細な点にまで気を配る。3.さまたげとなる。

学生の頃の私が唯一興味を持っていた教科が数学でしたが、他の教科に比べて軒並み得点は低いものでした。言い訳をさせてもらうと、「公式やパターンを覚えてしまったらそれはもう数学じゃない」という中二病のような天才気取りの思想の下で、思いっきり赤点を取っていたのです。ですがその低得点を補える得点を、興味のない他の教科で効率よく取れていたのは、数学への拘りが私自身の能力の向上に繋がったからだという気がしないでもないです。

数学に限らず其々の教科、科目には「理想」や「想い」あるのだと思います。全てをそれに則って学習をし、受験をするというのは学生にとって現実的ではありません。ですが、好きなものの一つくらいは拘りを持って取り組んで欲しいと思っています。例えそれが間違いや勘違いであったとしても、何らかの形で人生を彩ってくれるはずです。

公開日:2021/10/21 18:49:31