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高校卒業後の進路決定について

 高校卒業後の進路として、近年は国公立大学や難関私立大学を志望されるかたが増えてきています。特に高校入学時には目標を高くということもあり、ここ沖縄では琉球大学や県外国公立大学を志望校にあげる生徒も少なくありません。しかし進級を重ねるごとに安易に浪人を視野にいれたり、目標を下げて妥協する生徒が多くなったりと初志貫徹が出来る生徒は多くありません。

 なぜこのような事になるのでしょうか。現在の日本では高校進学はごく当たり前となってきています。また大学進学をすることも特別ではなくなりつつあります。そのため将来に対し十分な時間を使い自分で何がしたいか考えたり、進学・就職の情報を調べていなかったりとなっているのではないでしょうか。そして周囲と同じ道を安直に歩もうとするため、進学・就職で思うような結果を残せないのではないかと思います。

 私が担当させていただいた生徒の中で多いケースを紹介したいと思います。県内中堅以上の高校に入学した生徒の大半は、高校進学直後は国公立大学進学を希望しています。しかし、進学と同時に勉強をやめてしまったり、思うような成績を学校でとることができず諦めてしまったり、バイトや部活に入れ込んだりと大学受験や就職を視野にいれた行動をできる生徒はほとんどいません。そもそも中学校の時は狭い地域で成績の優劣を競っており、また学力が同じ程度の生徒が集まっているわけではありません。テストも高校に比べ難しくないため、すこしでも努力すれば結果を残せる可能性が非常に高くなります。では高校ではどうでしょうか。公立高校の場合、テストで同じ程度の学力を持った生徒が同じ学校に集まります。その結果、多少の努力程度では成績で同級生に差をつけることが難しくなります。そしてほかの事に時間を割くことで成績不振のもとになり、現実逃避をして目標から遠ざかっていくのです。結果、高校卒業までになにも考えや技術・資格を身につけないまま大学受験また就職試験へ向かう状況になるのです。

 高校3年になり焦って塾や予備校に通うことで目標に間に合わせようとしても、失った時間は取り戻せませんし、忘れてしまった知識を取り戻すことは困難を極めます。これでは何のために高校進学したのか分かりませんよね。私が指導させていただく生徒の多くは、中学生時には希望に満ち溢れた輝く目をもつ子たちです。しかしわずか数年で目標を見失い、楽なほうへと流されてしまう子が多いということです。

 新学年がはじまりちょうど学校生活がおちつくこの時期に改めて先のことを考えてみてはいかがでしょうか。部活に打ち込むのも、もちろん楽しみの1つだとは思いますが、それにとらわれて高校生活という貴重な時間を無駄に過ごすことは未来の自分にとってどのようなプラス・マイナスがあるのか一度見つめなおしてみましょう。

 みなさんが後悔のない充実した学生生活を送れることを願っております。

公開日:2017/05/10 15:20:34