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受験は対策が大切

 梅雨があけ真夏日が続いております。今年はデイゴ大変美しく咲き誇っているのを見かけました。ご存知の方も多いとは思いますが、沖縄では「デイゴが見事に咲くと、その年は台風の当たり年で、天災にみまわれる」という言い伝えがあります。今年は大きな台風がやってくるかもしれません。災害も受験も対策が大切になってくるというのは同じです。

中学受験をされるご家庭の大半は、中学受験コースのある大手進学塾に入塾されることが多いのは周知されていることです。生徒人数の多い大手進学塾では学力によるクラス分けを行っています。通塾されている多くの生徒たち・そして御家庭が上のクラス、また塾内テストで少しでも良い点数をとろうと努力していることだと思います。

 受験で合格を勝ち取るために塾で一生懸命勉強することは大切なことです。しかし塾の講義内容が理解できないような状態ではテストで点をとることは難しいと言えるでしょう。そして講義内容を理解していても得点に反映されないことも少なくありません。今日は入塾直後に伸び悩んでしまうケースと、受験直前(6年生)で成績が伸び悩む、また急落する2つのケースについて、原因の一端を考察したいと思います。

 入塾直後、成績の優劣を決める大きな1つの要因として、予備知識をどの程度持ち合わせているかどうかがあります。予備知識とは、学校教育・一般常識等をさします。特に5・6年生から初めて入塾し受験を目指す子供にとって、この予備知識の差は大きく成績を左右します。

 例えば、算数であれば、中学受験で必要な線分図の知識は小学2年生で、面積図であれば小学3・4年生で小学校にて扱います。もちろん基本のみであり、中学受験で必要な応用・発展問題を小学校で扱うことはほとんどありません。つまり5年生で進学塾に入塾される場合は、学校教育での小学4年生まで、6年生で入塾される場合は小学5年生までの知識と技術が必要だということです。もちろん学校教育の知識として必要なのは、全国の平均的なものであり、地域による差は塾では考慮していません。その学年相当の予備知識さえあれば、入塾後すぐに“理解できない”や“わからない”といった事態におちいることは少ないでしょう。

次にもう1つの要因にふれたいとおもいます。それは生活習慣と学習習慣です。生活習慣の1つの例として読書があります。読書の習慣や新聞を日ごろから読む子であれば、国語のテストの際、漢字の読み書きや言葉の知識問題で得点を積み上げていくことができます。更に塾からの漢字課題を短時間で終わらせることができたりします。また長文を根気強く読むことができます。そして学習習慣は、受験をする上もっとも大切なことだと言っても過言ではないと思われます。塾の授業で解説また指導された内容は、ごく一部の極めて優秀な子を除き復習が必須となります。通塾したから合格できるわけではないのです。つまり覚えるまで反復していくことが大切になります。学習習慣が無い場合、塾の課題をこなすだけで精一杯になり、テストで得点に反映させることが困難になります。

 

では受験直前(6年生)で成績が伸び悩む、また急落する場合について考察してみたいと思います。早期(3~4年生)から通塾し受験対策を行っている小学生にとって、範囲の決まったテストは慣れてしまっています。多くの塾で小学5年生まではテストの範囲が決まっています。結果、テスト範囲の知識を短期的に暗記することにより比較的簡単に得点をすることができます。しかし6年生のテストはどうでしょうか。テスト範囲が今まで習った全範囲になり、応用・発展問題も出題されます。今まで要領よく点をとっていた子はいきなり苦境にたたされることでしょう。そして記述や漢字指定の問題も増えます。単純な選択問題の減少は勘の良い子にとって厳しい状況となります。また算数では答えが小数・分数が当然となり、整数の答えがほとんどなくなります。“当たる”ことがなくなってしまうのです。

塾の方では、復習課題を多く出すことにより忘れることを防ぐ対策をしていきます。しかしその時授業で行っている応用・発展分野と以前行っていた範囲の復習の2つの課題は小学6年生にとって大きな負担となります。そして復習量が減少したとき成績を大きく落とすことにつながるのです。また、ほとんどの塾において、6年生になると塾の生徒数が増える傾向があり、また他塾の生徒がテストを受けることも偏差値の低下につながることがあります。

 

以上成績が伸び悩む原因のいくつかについて考察をしてきましたが、改善する方法は十人十色です。原因が同じでも対処方法は生徒によって異なります。合格するという強い気持ちをもって取り組めば必ず改善できるでしょう。残り半年、中学受験に限らず全ての受験生またその保護者の方々、決してあきらめずに頑張ってください。

公開日:2016/07/30 15:03:09